「わかったつもり」を「わかった」に変える 春日井市の個別指導学習塾 平手塾 塾長の平手です。
公立高校の入試本番が近づいていますが、愛知県教育委員会から志願者数と最終倍率が発表されましたのでその内容について見ていきたいと思います。
全公立高校の一覧は↓から
倍率とは
ここで表す倍率は
総志願者数 ÷ 募集定員
で計算されています。
例として、募集定員が100人で志願者数が200人の場合、倍率は200÷100=2倍 となります。
倍率が1倍を下回る場合は「定員割れ」と言い、合格発表後に追加で入学希望者を募集する「二次募集」という手続きが行われます。(愛知県公立高校入試では倍率が1倍を超えていても定員割れをする事があります)
一般的に倍率が高い高校は人気があり、入りにくいという事になります
倍率の注意点
愛知県の公立高校入試は第一志望・第二志望と2校に出願できる「複合選抜」を採用しています。
倍率を計算している「志願者数」は「第一志望」と「第二志望」の志願者数の合計です。
愛知県公立高校入試では「第一志望」の高校に合格した場合、「第二志望」の高校では合否判定が行われませんので、第一志望の志願者数が大多数の一部の上位校を除くと、発表されている最終倍率は実際の倍率とは一致せず、倍率が1倍を超えていても定員割れをする場合があります。
倍率はあくまでも目安として見るようにしましょう
一般選抜の実質倍率は?
残念ながら実質倍率を推定する事は大変難しいです。
愛知県教育委員会の発表では、合格者のうち第一志望の占める割合は普通科で約80%・専門科では90~95%とされています。
令和6年度入学 公立高校志願者数・最終倍率 (抜粋)
春日井市内の高校と近隣の高校の倍率を見ていこうと思います
高校名 | 群・ グループ | 定員 | 第一希望 | 第二希望 | 倍率 | 昨年度最終倍率 (参考) | 昨年度合格者の 平均内申点 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
春日井高校 | 2群A | 251 | 309 | 258 | 2.26 | 2.28 | 38.8 |
春日井南高校 | 2群B | 289 | 329 | 381 | 2.45 | 2.37 | 34.1 |
高蔵寺高校 | 2群A | 271 | 232 | 228 | 1.70 | 1.59 | 32.9 |
名古屋市立北高校 | 2群B | 212 | 261 | 161 | 1.99 | 1.98 | 29.0 |
名古屋市立山田高校 | 2群A | 273 | 333 | 213 | 2.00 | 2.34 | 28.2 |
春日井西高校 | 2群A | 248 | 129 | 217 | 1.40 | 1.60 | 28.1 |
春日井東高校 | 2群B | 149 | 62 | 154 | 1.45 | 1.51 | 26.5 |
春日井泉高校(ビジネス科) | B | 103 | 80 | 86 | 1.61 | 1.38 | 25.2 |
春日井泉高校(生活文化科) | B | 15 | 17 | 19 | 2.40 | 1.87 | 21.5 |
春日井工科高校 | A | 183 | 124 | 145 | 1.48 | 1.23 | 21.3 |
春日井高校
過去5年間の倍率推移です。
近隣の春日井市内の中学のトップクラスの生徒の多くが目指している高校のため、安定して高い倍率となっています。
昨年度(令和5年度)と同様に募集定員の20%にあたる64名が推薦入試で合格となっています。
普通科の推薦入試の定員は10~15%程度とされている為、春日井高校は今年も多くの推薦合格者を出しました。
今年度も同様の傾向が続くと思われますので、春日井高校を目指している現1・2年生は推薦入試を積極的に利用していくと良いと思います。
春日井南高校
過去5年間の倍率推移です。
公立高校の人気の低迷がささやかれているなか、春日井高校・春日井南高校・高蔵寺高校はここ数年倍率を伸ばしています。
春日井市内の公立高校は生徒の7割以上が春日井市内から通っているのですが、「遠くの私立よりも近くの公立」という傾向が強いのかもしれません。
当塾に通っている生徒の志望校を選んだ理由も「近いから」が圧倒的多数です。
高蔵寺高校
過去5年間の倍率推移です。
高蔵寺高校も倍率が上がっている高校のうちの一つです。
校舎も改装されてきれいという話も聞いていますので、春日井市内中心地からはやや不便な立地ですが立地に負けない魅力を持っています。
名古屋市立北高校
過去5年間の倍率推移です。
春日井市内から自転車通学のできる名古屋市の高校です。
来年度(令和6年度)から制服が新しくなることが決まっていて、またコロナ禍を経て夏と冬の一部決められた期間は私服登校が認められています。
名古屋市立山田高校
過去5年間の倍率推移です。
昨年度と比べるとやや倍率が下がっていますが第一志望の人数も多く人気の高校です。
ここに抜粋した中ではやや遠い高校ですが、春日井市内の高校と比較すると自由度も高いところが人気の要因の一つとなっています。
春日井西高校
過去5年間の倍率推移です。
昨年より倍率が下がり定員割れを起こす可能性が高くなりました。
併願相手の春日井南高校・名古屋市立北高校の倍率が上がっているため、そちらの動向によってはわずかに定員を超える可能性もありますので、受験生は油断しないようにして欲しいです。
春日井東高校
過去5年間の倍率推移です。
今年も倍率が下がっています。一学年160人と規模の小さな高校なのですが、今年も定員割れが予想されます。
春日井泉高校(ビジネス科)
過去5年間の倍率推移です。
春日井泉高校に生まれ変わって2度目の入試です。(令和3年までの倍率は商業高校時代のものです)
昨年までは定員割れが続いていましたが、今年は倍率も上がり定員割れはなさそうですね。
春日井泉高校(生活文化科)
昨年は新たに設置された学科で認知度も低かったこともあるのか倍率が低かったのですが、今年は一転して高倍率となっています。
募集人数も40名のうち、すでに推薦で17名・特色選抜で8名の合格者が出ているので、一般入試の定員は15名と少ないところも倍率が高くなっている要因の一つです。
春日井工科高校
過去5年間の倍率推移です。
ここ数年定員割れが続いていましたが今年は志願者数が増え、ぎりぎり定員割れを起こさない可能性があります。
受験生は油断しないようにして欲しいです。
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